このページではLinux系VPSサービスのXserver VPSでMetaTrader(メタトレーダー)によるFX自動売買(EA)を稼働させる為の登録・契約方法を画像付きで詳しく紹介しています。
どなたでも分かるように説明していますので是非ご活用頂きたいと思います。
本来MetaTrader(MT4/5)はWindows用に作られています。
そのWindowsで使用するものを設定によってLinux(Ubuntu・Debian)で使用できるようにする為、動作しないEAも存在します。
どうしてもランニングコストを抑えたいという方以外はWindows VPSの利用をおススメしています。
Linux(Ubuntu・Debian)は設定(コマンド操作)に30分~1時間を要しますが、Windows VPSは何も設定が要りませんので特に初心者の方はWindows VPSから始める事をお勧めします。
それでもLinux(Ubuntu・Debian)でメタトレーダーを使いたいという方は続きをご覧ください。
尚、Xserver VPSではコマンド操作の要らないUbuntu(GNOME・LXDE)を用意してあるのでコマンド操作を行ないたくない方はそちらを利用してみて下さい。
Xserver VPSのプラン比較
Xserver VPSのプランを紹介します。
幾つのメタトレーダー4/5(MT4/5)を同時に稼働させるか、また幾つのEAを同時に動かすのかによって選ぶVPSのスペックが変わってきますのでご自身の環境に合ったプランをお選び下さい。
それではプランの比較表を作りましたので参考にして下さい。
項目 | 2GBプラン | 4GBプラン | 8GBプラン | 16GBプラン |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | |||
月額料金 | 830円~ | 1,700円~ | 3,201円~ | 7,200円~ |
CPU | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア |
メモリ | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB |
ディスク | 50GB | 100GB | ||
Ubuntu | 【22.04】【20.04】 | |||
CentOS | 【Stream9】【Stream8】【7】 | |||
Debian |
【12】【11】【10】 | |||
リージョン | 日本 | |||
最低利用期間 | 一ヵ月 |
また、上記料金は通常価格36ヵ月契約時の料金です。
随時キャンペーンを行なっているので現在のキャンペーン価格はXserver VPS公式サイトをご覧ください。
エックスサーバーの信頼度は抜群
レンタルサーバーで有名なエックスサーバーがVPSの取り扱いを始めました。
ウェブサイトを運営している人なら一度はエックスサーバーを利用した事があるのでないでしょうか。
私も15年以上エックスサーバーを使用していますが非常に安定していますし信頼度はかなり高いと思います。
随時キャッシュバックキャンペーンを行なっている
Xserver VPSでは随時キャッシュバックキャンペーンを行なっており、非常にリーズナブルな価格で利用を開始する事ができます。
この記事を書いている時点でも、2GBプラン36ヵ月契約だと実質月額が580円で契約が可能となっています。(12ヵ月契約だと720円)
一ヵ月契約だとキャンペーンは適用外なので、出来れば12ヵ月以上の契約をしたいところです。
最下位プランでもスペックが高い
Xserver VPSでは、一番安いプランでも3コア、メモリ2GBとスペックが高めになっています。
このスペックならMetaTrader2~3個・EA複数は問題ないのではないでしょうか。
ただ逆に言うとMetaTrader1つ、EA1つのようなライトな使い方の場合は少々オーバースペックになるかもしれません。
ライトな使い方をする方はもっと安いプランのある会社を選択した方が良いかもしれません。
本サイトで紹介しているVPS会社のLinux系VPSの最安が1コアメモリ1GBで月額449円です。
36ヵ月契約が可能であれば月額580円(2024年3月現在)なのでスペックを考えたらXserver VPSを契約してしまうのは全然アリですね。
リージョン(サーバー地域)は日本
Xserver VPSのリージョン(サーバー地域)は日本です。(具体的な都市名はセキュリティの都合上、非公開)
サーバー地域が日本という事は、使用するFX会社のメインサーバーが日本にあった方が有利です。
本サイトで紹介している海外FX会社だと、AXIORY、LandFX、TradersTrustの3社が東京にメインサーバーを置いています。(口座開設者の居住場所や口座タイプによって変わる場合があります)
その他国内のFX会社などは日本にメインサーバーを置いている会社が多いと思います。
Ubuntu22.04 GNOMEはアプリケーション版が使える
エックスサーバーVPSには、初めからWineなどのWindowsアプリやリモート接続する為のxrdpやGNOMEなど必要なものが入っているアプリケーション版を使用する事ができます。(要はコマンド操作がいらない)
アプリケーション版と自分でコマンド操作を行なった場合のシステムモニターの比較を行ないました。
アプリケーション版GNOME
コマンド操作でGNOMEを入れた場合
このように殆ど差がありませんでした。
プリインストール版の方が重いと思っていましたが、ほぼ同じなのでGNOMEを使いたい場合はコマンド操作などの手間を考えたらプリインストール版を使った方が良いと思います。
ただ、MATEと比較するとこれくらいの差があるので、より軽い状態で使用したいのであればコマンド操作でMATEを入れた方が良いと思います。(MATEのプリインストール版はありません)
コマンド操作でMATEを入れた場合
Xserver VPSの登録(契約)方法・手順
まず最初に下記よりXserver VPS for Windows Server公式サイトを開いて下さい。
申し込みページを開く
Xserver VPS公式サイトを開いたら画面右上にある「お申し込み」ボタンをクリックします。
「お申し込み」ボタンをクリックすると”初めてご利用のお客様””Xserverアカウント※をお持ちのお客様”と表示されている筈なので該当する方を選択します。
※ここからの説明は”初めてご利用のお客様”用に行なっていきます。
個人情報の入力
続いて個人情報の入力画面が開くので必要項目を入力していきます。
項目 | 説明 |
メールアドレス | 登録するメールアドレスを入力します。 |
パスワード | 半角8~16文字でパスワードを設定します。 |
登録区分 | 個人で契約する場合は「個人」を法人で契約する場合は「法人」を選択します。 |
名前(ご担当者様) | 氏名を漢字で入力します。 |
フリガナ | 氏名をカタカナで入力します。 |
郵便番号 | 郵便番号を半角数字で入力します。 |
住所(都道府県、市区町村) | 都道府県名・市区町村名を入力します。 |
住所(町域、丁目・番地) | 町名や番地などを入力しま。 |
住所(建物名) | マンション・アパート・ビルにお住いの場合は名称と部屋番号を入力します。 例)エックスマンション302号室 |
電話番号 | 電話番号を半角数字で入力します。 例)090 ×××××××× |
インフォメーション メールの配信 |
キャンペーン情報などを受け取りたくない場合はチェックを外します。 |
利用規約と個人情報の 取り扱いについて |
同意する場合はチェックを入れます。 |
次へ進む | 全ての入力・選択が終わったら画面下の「次へ進む」ボタンを押します。 |
メールの確認(確認コードの入力)と電話認証
「次へ進む」をクリックすると登録メールアドレスへ確認メールが届くのでメール内にある「確認コード」を入力、「次へ進む」をクリックします。
「次へ進む」をクリックすると、先ほど入力した個人情報の確認画面が現れるので、入力内容が間違っていないか確認し「電話認証へ進む」をクリックします。
電話認証画面が開いたら「認証コードを取得する」をクリックします。
登録した電話番号に電話が掛かってきますので認証コードを取得して入力します。(発信元はアメリカでした)
VPSプランの選択
電話認証が完了するとVPSプランの選択画面が表示されるので希望のものを選択していきます。
先にイメージタイプの説明をしておきます。
Xserver VPS(Linux)でメタトレーダーを稼働させる方法はおおまかに2種類あります。
コマンド操作を行なってメタトレーダーを動かす、コマンド操作を行なわずにメタトレーダーを動かす、このどちらかを選ぶ事ができます。
本サイトではどちらでも使えるように説明を行なっておりますが、コマンド操作を一切したくないという場合はイメージタイプでアプリケーションのUbuntu GNOMEかUbuntu LXDEを選択してください。
項目 | 説明 |
VPS種類の選択 | Linux系VPSを使用する場合は「VPSのお申し込み」 にチェックが入っている事を確認して下さい。 |
サーバー名 | 初めから入力されていますが、任意の文字列に変更が可能なので 希望する場合は変更して下さい。 |
プラン | 希望のプランを選択します。 ストレージの増設はMetaTraderを動かすだけなら必要ありません、 |
サーバーの契約期間 | 契約期間を選択しますが、契約期間によってキャッシュバック金額 が変わるので注意して下さい。 |
イメージタイプ | 本サイトではDebian12/11/10、Ubuntu22.04/20.04の手順を紹介しています。 特にこだわりが無ければ一番動作の軽いDebianを選択してください。 または、「アプリケーション」タブ内にあるコマンド操作の要らない 「Ubuntu GNOME」か「Ubuntu LXDE」を選択してください。 |
rootパスワード | サーバーパスワードを設定します。 |
SSH Key | SSH Keyを設定する場合はここで作成して下さい。 |
利用規約の同意 | 利用規約に同意する場合はチェックを入れます。 |
お申し込み内容 を確認する |
全ての入力・選択が終わったらクリックします。 |
「お申し込み内容を確認する」をクリックすると確認画面が表示されるので間違いが無いか確認し「お支払いへ進む」をクリックします。
「お支払いへ進む」をクリックすると支払い方法の選択画面が現れるので希望のものを選択し「決済画面へ進む」をクリックします。
クレジットカードを選択し「決済画面へ進む」をクリックするとカード情報の入力画面が開くので入力して「確認画面へ進む」をクリックします。
「確認画面へ進む」をクリックすると確認画面が表示されるので間違いが無ければ「支払いをする」をクリックします。
「支払いをする」をクリックするとこのような画面になり申し込み手続きが完了します。
サーバーIPアドレスの確認
次にリモートデスクトップ接続をする為の情報を取得していきます。
先ほどの支払い完了画面にあった「トップへ戻る」をクリックするとエックスサーバーVPSの管理画面が開くのでサーバー項目にある「VPS管理」をクリックして下さい。
「VPS管理」を開いたら「IPアドレス」を見付けて下さい。
これから、このIPアドレスと先ほどの申し込み時に自分で設定したrootパスワードが必要になります。
- IPアドレス
- 申し込み時に自分で設定したrootパスワード
ここからはイメージタイプで「OS」を選択した場合と「アプリケーション」を選択した場合で手順が変わります。
簡単に言うと「OSを選択した場合」は色々なコマンド操作が要る、「アプリケーションを選択した場合」はWineやデスクトップ環境などのコマンド操作が要らない、という事になります。
OSを選択した場合はこの下の「OSにDebianを選択した場合」「OSにUbuntuを選択した場合」の項目をご覧ください。
アプリケーションを選択した場合はこちらからご覧ください。
OSにDebianを選択した場合
OSをDebianにした場合は下記ページでこの後の設定方法を説明しています。
デスクトップ環境はDebian10のみMATEとGNOMEを用意していますが、Debian11とDebian12は動作の軽いMATEのみ手順を紹介しています。
お勧めはDebian12、Debian11、Debian10のMATEになります。(GNOMEは動作が重い)
Debianのバージョンによってコマンド操作が若干変わりますので、必ず選択したバージョンのページのコマンド操作を行なって下さい。(特にWineのコマンドがバージョンによって異なります)
設定(コマンド操作)に掛かる時間はおよそ30~40分程度です。
OSにUbuntuを選択した場合
OSをUbuntuにした場合は下記ページでこの後の設定方法を説明しています。
デスクトップ環境はUbuntu20.04がMATEとGNOME、Ubuntu22.04がMATEのみを用意していますのでお好きなものを選択して下さい。(MATEの方が動作が軽いのでスペックの低いVPSを使う場合はMATEをおススメします)
設定(コマンド操作)に掛かる時間はおよそ30~40分程度です。
Ubuntuアプリケーションを選択した場合
サーバー申し込み時に「アプリケーションのUbuntu GNOME/LXDE」を選択した場合はそのままで構いませんが「OSを選択したがアプリケーションに変更したい」という場合の手順から説明していきます。
現在起動しているサーバーを停止する
OS変更(アプリケーションに変更)するには現在稼働しているサーバーを停止しなければいけません。
VPS管理画面を開いて画面右上にある「電源操作」をクリックし「シャットダウン」を選択しサーバーを停止します。
サーバーが停止したら画面左メニューにある「OS再インストール」を開きます。
「OS再インストール」画面が開いたらタブを「アプリケーション」に変更し「他のアプリケーションを表示する」をクリックします。
アプリケーション一覧の下の方に「Ubuntuデスクトップ(GNOME)」「Ubuntuデスクトップ(LXDE)」とあるのでどちらかを選択してください。(この後の説明はGNOMEで行なっていきます)
アプリケーションを選択したらrootパスワードの設定とSSHの設定の有無を選択し「確認画面へ進む」をクリックします。
間違いが無ければ「再インストールする」をクリックします。
OSの再インストールが完了したら画面右上の電源操作で「起動」を選択します。
リモートデスクトップ接続情報の確認
次にリモートデスクトップ接続する為のログイン情報を確認します。
VPSパネル内のコンソールからも可能ですが、今回はターミナルソフトを使った確認方法で進めます。
ターミナルソフトは何でも構いませんが、本サイトでは「Tera Term」を使って説明しています。
下記のリンクボタンからTera Termをダウンロードして下さい。
開いたら「窓の杜からダウンロード」をクリックし.exeファイルを保存しインストールを進めて下さい。(ポータブル版ではないV4系統かV5系統)
インストールが完了したらTera Termを起動し「ホスト」にIPアドレスを入力し「OK」をクリックします。
「続行」をクリックします。
ユーザー名に「root」、パスフレーズに自分で設定した「rootパスワード」もしくはSSH KEYを設定した方はSSH KEYを選択してログインします。
ログインするとこのような画面が表示されますが、この中に「RDP username」「RDP password」という項目があるので確認して下さい。(この後使います)
リモートデスクトップ接続を行なう
ログイン情報が分かったら次は実際にリモートデスクトップ接続を行ないます。
Windowsに標準装備されているリモートデスクトップ接続アプリを使います。
デスクトップ画面左下にある窓のマークを右クリックし「ファイル名を指定して実行」を開きます。
ファイル名を指定して実行が開いたら検索ボックスに「mstsc」と入力し「OK」をクリックします。
リモートデスクトップ接続画面が開いたらコンピューター(C)の欄にIPアドレスを入力し接続ボタンを押します。
次にユーザー名に「ubuntu」と入力、パスワードは先ほどTeraTermで確認したものを入力しOKをクリックします。
ログイン情報に間違いが無ければこのような画面が表示されます。
MetaTrader4/5のダウンロード
Ubuntu GNOMEを開く事が出来たら次はメタトレーダー4/5をダウンロードしていきます。
エックスサーバーVPSのアプリケーション(Ubuntu GNOME)には初めからGoogle ChromeとFirefoxがプリインストールされているので、Windowsと同じようにブラウザからメタトレーダーの.exeファイルをダウンロードする事が可能です。
ですが、今回は折角TeraTermを使ったのでWindowsパソコンにダウンロードしてあるメタトレーダーの.exeファイルをTeraTermを使ってUbuntuに転送する方法を紹介します。
まず、TeraTermでログインして下さい。
ログインしたら上部メニューの「ファイル」をクリックし「SSH SCP...」を開きます。
SSH SCP...を開いたら転送するファイルの選択と転送先を指定します。
項目 | 説明 |
From: | ボックスの横にあるボタンから転送したい 「MetaTraderの.exeファイル」を選択します。 |
To: | 送り先であるUbuntu側の保存先を入力します。 /home/ubuntu |
Send | ファイルの選択と送り先の入力が終わったらクリックします。 |
「Send」をクリックしたらリモート接続したUbuntuの「ホーム」を開いて下さい。
MetaTraderの.exeファイルが転送されている筈です。
MetaTrader4/5のインストール
メタトレーダーの.exeファイルの準備が出来たらインストールしていきます。
ブラウザからダウンロードした場合はホームのダウンロードフォルダ(もしくは任意で保存した場所)、TeraTermで転送した場合はホームのトップ画面に.exeファイルがあります。
メタトレーダーの.exeファイルを見付けたらそのままダブルクリックでインストールを開始します。(Wineの画面が出てきますがそのまま進めて下さい)
インストールが完了した後についてですが、デスクトップ画面に戻るとMetaTraderのアイコンに✕印が付いていると思います。
このままだとメタトレーダーを開く事が出来ないので開けるようにします。
メタトレーダーのアイコン上で右クリックし「起動を許可する」をクリックします。
再度デスクトップ画面を確認すると✕印が消えて起動できるようになります。
MetaTrader4/5の自動起動設定
何らかの理由でサーバーが勝手に再起動してしまう事があります。
そうなってしまうと自動売買が停止して大きな損失が発生するかもしれません。
そのような事がないように再起動した際に自動でMetaTraderが起動するように設定を行なっていきます。
Ubuntuの画面左上にある「アクティビティ」をクリックし検索窓に「自動起動」と入力し、「自動起動するアプリケーション」を開きます。
自動起動するアプリケーションを開いたら「SSH 鍵エージェント」の項目の下に空白があると思いますが、そこに自動起動させたいメタトレーダーのアイコンをドラッグ&ドロップします。
ドラッグ&ドロップするとこのようになります。
これで勝手に再起動してもサーバーの起動と一緒にメタトレーダーも自動で起動します。
試しに一度再起動してみて下さい。
デスクトップ画面右上の電源ボタンをクリックし「電源オフ/ログアウト」→「再起動」→「再起動」で再起動します。
これで問題なくメタトレーダーをUbuntu上で動かす事が出来る筈です。
以上でXserver VPSのUbuntu GNOME(アプリケーション版)の説明を終わります。
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当サイト内にてMT4/5が使えるおススメの海外FX会社のスペックや口座開設方法を細かく説明していますのでまだFX口座をお持ちでない方、他の海外FX会社の口座を開設したい方は是非参考にして頂きたいと思います。