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VNCサーバー(TigerVNC)をインストールしてLinux VPS(Ubuntu/Debian)を遠隔操作(UltraVNC)する為の設定方法・手順

VNCサーバーをインストールしてLinux(Ubuntu/Debian)にグラフィカルにリモート接続する為の設定方法・手順 Ubuntu VPSの設定方法

このページではVNCサーバー(TigerVNC)をインストールしてLinux VPS(Ubuntu/Debian)を遠隔操作(UltraVNC)する為の設定方法・手順を紹介しています。(リモート操作ソフトはUltraVNCを使用)

なお、サーバー側はLinux系VPS(Ubuntu/Debian)、クライアント側はWindowsという前提で説明を行なっていきます。




VNCとは?

VNCとはネットワークを通じて接続された他のコンピューターの画面を遠隔操作するソフトウェアの事です。

接続先がWindowsの場合にはWindows標準アプリの「リモートデスクトップ」などを用いるのが一般的ですが、LinuxなどのOSではVNCを使ってリモート操作する事があります。

「ビューアー」を使って操作する方法と「ブラウザ」を使って操作する方法がありますが、本ページでは「ビューアー」を使った方法を説明しています。

ビューア―を使った方法は下記ページで説明しています。

VNCサーバー(TigerVNC)をインストールしてLinux VPS(Ubuntu/Debian)をブラウザから遠隔操作(noVNC)する為の設定方法・手順
VNCサーバー(TigerVNC)をインストールしてLinux VPS(Ubuntu/Debian)をブラウザから遠隔操作(noVNC)する為の設定方法・手順を説明しています。




VNCサーバーのインストール

VNCサーバーをインストールしていきますが、デスクトップ環境など一通りの設定が終わってる事を想定して説明していきます。

まだデスクトップ環境などが入っていない場合は下記ページなどを参考にしてください。

Ubuntu VPSの設定方法
Linux系OS(ディストリビューション)のUbuntuでFX自動売買(EA)を稼働させる為の設定手順を説明しています。デスクトップ環境はMATEとGNOMEを紹介しています。どなたでも分かるように画像付きで説明していますので参考にして頂ければと思います。
Debian VPSの設定方法
Linux系OS(ディストリビューション)のDebian 10(デビアン)でFX自動売買(EA)を稼働させる為の設定手順を説明しています。デスクトップ環境はMATEとGNOMEを紹介しています。誰でも分かるように細かく説明していますので参考にして下さい。

 

ufw/TigerVNC/D-Busのインストール

「ufwのインストール」「ポート5901の開放」「TigerVNCのインストール」「D-Busのインストール」を行ないます。

sudo apt -y install ufw && ufw allow 5901 && sudo apt -y install tigervnc-standalone-server && sudo apt install dbus-x11

ユーザー名の切り替え

次にVNC接続した際に表示されるLinux側(Ubuntu/Debian)のユーザー名に切り替えます。(先にユーザー作成を行なってください)

sudo -i -u ユーザー名
  • ユーザー名がmeta4の場合は「sudo -i -u meta4」

VNCサーバーの起動

次にVNCサーバーを起動します。

tigervncserver -xstartup /usr/bin/gnome-session -geometry 1980x1200 -localhost no :1
  • 「gnome-session」の部分はMATEをお使いの場合は「mate-session」に変更が必要です。
  • 「1980x1200」の部分は解像度なのでお好みで変更してください。
  • 「no :1」はポート5901で開くという意味で、5902で開きたい場合は「no :2」と変更します。

 

このコマンドを実行すると下記のメッセージが現れパスワード入力を求められるので同じものを2回入力し、次のメッセージ「Would you like to enter a view-only password (y/n)?」が出たら「nキー」→「エンターキー」を押します。

You will require a password to access your desktops.
Password:パスワード入力
Verify:パスワード入力(確認用)
Would you like to enter a view-only password (y/n)? ←nを押してエンターキー

 

VNCサーバーが正常に起動するとこのようなメッセージが表示されます。

New Xtigervnc server 'ホスト名:1 (ユーザー名)' on port 5901 for display :1.
Use xtigervncviewer -SecurityTypes VncAuth,TLSVnc -passwd /home/ユーザー名/.vnc/passwd ホスト名:1 to connect to the VNC server.

 

これでサーバー側の設定が終わりましたので次にクライアント側の設定を行ないます。




UltraVNCのダウンロード/インストール

リモート操作ソフトはUltraVNCを使用します。

UltraVNC公式サイトから最新バージョン(development版除く)を選択します。

 

次の画面でX86(32bit)とX64(64bit)のダウンロードボタンがあるのでクライアント元PCに該当する方(64bitか32bitか)のダウンロードボタンをクリックします。

 

ダウンロードボタンをクリックすると下の画面が開くので「I accept the above conditions.」にチェックを入れて「Download」ボタンを押します。

 

このようなエラーが出た場合は気にせずダウンロードを進めてください。

 

ダウンロードが完了するとダウンロード先に「UltraVNC_○○○○_X○○_Setup.exe」という名前のファイルがあるので開いてインストールを完了させてください。

 

インストールが完了したらUltraVNCを起動しますが、Windowsの場合はデスクトップ画面左下の「スタートボタン」→「すべてのアプリ」→「UltraVNC」→「UltraVNC Viewer」から起動できます。

毎回この手順は面倒なので「UltraVNC Viewer」をスタート画面にピン留めするなどした方が良いでしょう。




UltraVNC ViewerからVNC接続を行なう

UltraVNC Viewerを起動するとこのような画面が表示されます。

 

 

「server :port」に以下のように入力します。

IPアドレス:1

接続先がVPSの場合は、サーバー会社から割り当てられているIPアドレス(またはホスト名)を入力し「:1」の部分は先ほどのコマンド操作時の数字を入力します。
コマンド操作で「no :1」と指定した場合は「:1」を、「no :2」と指定した場合は「:2」と入力します。

 

「Connect」ボタンを押すとパスワード入力画面が現れるので設定したパスワードを入力し「Log On」ボタンをクリックします。

 

接続情報に間違いが無ければリモート接続が完了します。




VNCサーバーの停止/自動起動

TigerVNCの停止

TigerVNCは下記のコマンドで停止できます。

tigervncserver -kill :1
  • 起動させた時のユーザー名でなければ停止できませんので注意して下さい。
  • 「:1」の箇所は起動時のポート番号を入力します。

TigerVNCの自動起動

通常、OSを再起動した場合は再度コマンドからVNCサーバーの起動を行なわなければいけませんが、毎回行なうのは面倒なのでOSの起動と同時にTigerVNCも起動するように設定します。

serviceファイルの編集を行ないます。

sudo nano /etc/systemd/system/vncserver@.service

 

何も無い状態だと思いますが下記をコピペしユーザー名などを編集します。

[Unit]
Description=Start TightVNC server at startup
After=syslog.target network.target

[Service]
Type=forking
User=ユーザー名
Group=ユーザー名
WorkingDirectory=/home/ユーザー名
PIDFile=/home/ユーザー名/.vnc/%H:%i.pid
ExecStartPre=-/usr/bin/vncserver -kill :%i > /dev/null 2>&1
ExecStart=tigervncserver -xstartup /usr/bin/gnome-session -geometry 1980x1200 -localhost no :1
ExecStop=/usr/bin/vncserver -kill :%i

[Install]
WantedBy=multi-user.target
  • 「ユーザー名」と書いた箇所4つはご自身が作成したユーザー名に変更してください。
  • 12行目の「gnome-session」はMATEをお使いの場合は「mate-session」に変更する必要があります。

 

貼り付け&編集が終わったら、キーボードの「Ctrlキー+Xキー」→「Yキー」→「Enterキー」の順に押し編集を完了させます。

serviceファイルの編集が終わったら下記のコマンドを実行します。

sudo systemctl daemon-reload && sudo systemctl enable vncserver@1.service && sudo systemctl start vncserver@1.service

 

あとはOSの再起動を行ないVNCサーバーが自動起動しているか確認してください。

一部OSバージョンはもう一作業必要

複数のOS(Ubuntu/debian)、OSバージョン、デスクトップ環境(GNOME/MATE)にてきちんと自動起動するか確認しましたが、この方法だと自動起動するケースとしないケースがある事が分かりました。

結論から言うと幾つかの組み合わせでVNCの自動起動が上手くいきませんでした。

UltraVNCのパスワード入力画面は表示されますが、パスワードを入力しログインを試みるとこのような画面になってしまいます。

Oh no! Something has gone wrong.
A problem has occurred and the system can't recover. All extensions have been disabled as a precaution.

このエラーは良く見かけますが、これだけだと何が問題なのか分からず解決方法を見付けるのに苦労しましたがようやく分かりましたので説明していきます。

その前に下記が正常に自動起動しないOSバージョンになりますので確認して下さい。

VNC自動起動確認結果
OSバージョン GNOME MATE
Ubuntu24.04
Ubuntu23.10
Ubuntu23.04
Ubuntu22.04
Ubuntu20.04
Debian12
Debian11
Debian10

 

MATEは全て問題ありませんでしたが、GNOMEは幾つかのOSバージョンで上手くいきませんでした。

MATEが問題無くてGNOMEに問題があるというところからヒントを得て解決策が分かりました。

ディスプレイマネージャーを変更する事でエラーを回避する事が出来ます。

MATEにはデフォルトで「LightDM」という名前のディスプレイマネージャーが、GNOMEには「GDM」というディスプレイマネージャーが入っています。

一部OSバージョンのGNOME×GDMの組み合わせで問題が起きているようで、GNOMEにLightDMをインストールし、ディスプレイマネージャーをLightDMに変更する事で解決できます。

 

LightDMのインストール手順
sudo apt-get install lightdm

 

インストール中にこのような画面が表示されるのでキーボードの「↓」を押して「LightDM」を選択しエンターを押します。

lightdm を設定しています
Default display manager:

gdm3
lightdm

<了解> 

 

もしも間違って「gdm3」を選択したままエンターを押してしまった場合は下記から同じ画面を表示する事ができます。

sudo dpkg-reconfigure lightdm

 

これで問題無くUltraVNC経由でリモート操作ができるようになる筈です。

上の表の自動起動が問題ないOSバージョンでも同じ問題が起きる可能性が無いとは言い切れないので、もし同じエラーが出た場合はディスプレイマネージャーの変更を行なってみてください。

 

以上でVNCサーバー(TigerVNC)をインストールしてLinux VPS(Ubuntu/Debian)を遠隔操作(UltraVNC)する為の設定方法・手順の説明を終わります。

 




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