このページではVPSサービスのVultr(ヴァルチャー)でMT4/5によるFX自動売買(EA)を稼働させる方法を画像付きで詳しく紹介しています。
初心者の方でも分かるように説明しているので是非参考にして下さい。
Vultrのプラン比較
まず初めにVultrのプランを紹介します。
幾つのメタトレーダー4/5(MT4/5)を同時に稼働させるか、また幾つのEAを同時に動かすのかによって選ぶVPSのスペックが変わってきますのでご自身の環境に合ったプランをお選び下さい。
Vultrでは1時間単位での契約が出来るので初めて仮想サーバーを利用する人は安心して利用する事ができます。
それではプランの比較表を作りましたので参考にして下さい。
項目 | 55GB SSD | 65GB SSD | 80GB SSD | 160GB SSD | 320GB SSD | 640GB SSD |
---|---|---|---|---|---|---|
Choose Type |
Cloud Compute - Shared CPU | |||||
Choose Plan | Regular Cloud Compute | |||||
初期費用 | 0円 | |||||
時間料金 | $0.036 | $0.064 | $0.071 | $0.143 | $0.244 | $0.405 |
月額料金 | $24 | $43 | $48 | $96 | $164 | $272 |
CPU | 1コア | 2コア | 2コア | 4コア | 6コア | 8コア |
メモリ | 2GB | 2GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB |
ディスク | 55GB | 65GB | 80GB | 160GB | 320GB | 640GB |
リージョン | 東京、大阪、ベンガル―ル、デリー、ムンバイ、ソウル、テルアビブ、マドリード、 マンチェスター、ストックホルム、ワルシャワ、シンガポール、アムステルダム、 パリ、フランクフルト、ロンドン、アトランタ、ニューヨーク、シカゴ、ダラス、 ホノルル、ロサンゼルス、マイアミ、シアトル、シリコンバレー、トロント、シドニー、 メルボルン、メキシコシティ、ヨハネスブルグ、サンパウロ、サンティアゴ、テルアビブ |
|||||
OSバージョン |
Windows Server 2022/2019/2016 |
※2024年11月17日時点の料金・スペックになります。
最下位プランの1コア2GBメモリでもMetaTraderが動く
一番下の1コア2GBプランをテストしてみましたが、メタトレーダー3個同時稼働(EAも3つ稼働)でも問題ありませんでした。
下記画像はその時のタスクマネージャーのスクリーンショットです。
もう一つ二つMetaTraderを起動させても大丈夫そうな感じでしたが、多くのメタトレーダーを同時に稼働させたいという方は一度ご自身で確かめてみる事をおすすめします。
Vultrは海外リージョンが豊富
Vultrは海外リージョンのラインアップが充実しています。
国内VPSサービスの場合は選べるリージョンが少ないですが、Vultrは世界各地のリージョンを選択可能です。
使用しているFX会社に近いリージョンを選びたい方はVultrがお勧めです。
Vultrは時間課金なのでお試しや勉強に使える
Vultrは時間課金なので、一度試してみたいという場合や勉強の為に初心者の方が使うのに良いと思います。
もし合わなければ実際に使った時間分しか請求されないので無駄なお金を使う事もありません。
例えば一番安い55GBプランの時間料金が$0.036なので、1日(24時間)しか使わなければ「$0.036×24時間=$0.86」の支払いだけで済みます。(実際は端数切り上げなので、$0.9の請求)
VPSサービスはどれも似たスペックのプランがありますが、同じようなスペックでも使ってみると全然違う事があります。
ですので、本稼働させる前に時間課金で試せるというのは大きなメリットになると思います。
Vultrでは$100のボーナスが貰える
Vultrに登録し、支払い方法を登録すると$100分のボーナスが貰えます。(有効期限30日)
有効期限が短いのが残念ですが、160GBプランを丸々一ヵ月使用できますね。
使い方はそれぞれだと思いますが是非活用して頂きたいと思います。
クレジットカードの場合は登録が通れば無課金でも$100ボーナスが受け取れますが、Paypalの場合は「リンクさせる=支払いをする」になるかと思うので幾らかの課金が必要だと思います。
それでは次にVultrの登録方法をご案内していきます。
Vultrの登録方法・手順
下記のリンクボタンからVultr公式サイトを開いて下さい。
Vultr公式サイトを開いたら画面上部メニュー一番右のアイコンにカーソルを合わせて「Sign UP」をクリックします。
次の画面でメールアドレスとパスワードを設定、規約の同意にチェックを入れて「Create free ccount」をクリックして下さい。
項目 | 説明 |
Email Addres | 登録するメールアドレスを入力します。 |
password | 半角小文字・大文字・数字を最低1つずつ使い10字以上で設定します。 |
I agree to the Terms of Service and the Privacy Policy. |
利用規約とプライバシー ポリシーに同意する場合はチェックを入れます。 |
Create free account | 入力・チェックが終わったらクリックします。 |
メールの確認
登録メールアドレスにVultrから確認のメールが届いている筈なので本文にある「Verify Your E-mail」をクリックして下さい。
登録したメールアドレスとパスワードでログインします。
登録メールアドレスに認証コードが届くので入力します。
利用規約に同意する場合はチェックを入れて「Confirm」をクリックします。
下記画面が表示されるので左メニューの「Account」を開きます。
プロフィールの登録
プロフィールの登録を行なっていきます。
項目 | 説明 |
First Name | 半角英字(ローマ字)で下の名前を入力します。 例)Taro |
Last Name | 半角英字(ローマ字)で名字を入力します。 例)Yamada |
Phone Number | 半角数字で電話番号を入力します。 |
既に登録済みなのでそのまま。 | |
Address | 市区町村名以降の住所を半角英数字で入力します。 |
Address 2 | マンション名やアパート名、部屋番号などを半角英数字で入力します。 |
City | 都道府県名を半角英数字で入力します。 |
Country/Region | 「Japan」を選択します。 |
Zip Code | 郵便番号を半角数字で入力します。 |
Company Name | 法人の場合は会社名を、個人の場合は「individual」と入力します。 |
Tax ID | 空欄でOKです。 |
Company URL | 空欄でOKです。 |
What category best describes your business? |
会社のカテゴリの選択ですが、個人の場合は「individual」を選択します。 |
What is the size of your business organization? |
会社規模を選択しますが、個人の場合は「individual」を選択します。 |
Describe the service(s) you are running with your Vultr account. |
VultrVPSの使用用途を入力します。 |
Which category are you most interested in? |
興味のあるカテゴリを選択します。 |
Update Profile | 全ての選択・入力が終わったらクリックします。 |
支払方法の登録
次にAccount内にある左メニューの「Make a Payment」を開いて支払方法を登録します。
クレジットカードの登録方法を説明しますが、クレジットカードが通らない場合はクレジットカード会社に連絡してVultrへの支払いを許可してもらうか、他の支払い方法を選択してください。(Paypalがおすすめです)
項目 | 説明 |
支払い方法の選択 | Credit Card、Paypal、Crypto、Alipay、Wire Transferから選択できます。 |
Your Name | 半角英字(ローマ字)でカード記載の氏名を入力します。 例)Taro Yamada |
Billing Addres | 既に登録済みなのでそのまま。 |
Billing City | 既に登録済みなのでそのまま。 |
Billing Postal Code | 既に登録済みなのでそのまま。 |
Billing Country/Region | 既に登録済みなのでそのまま。 |
Card Number | 半角数字でクレジットカード番号を入力します。 |
MM/YY | クレジットカードに記載されている有効期限を半角数字で入力します。 月/年 |
CVV | クレジットカード裏面に記載されている下3桁のセキュリティコードを入力します。 |
I just want to link my credit card - $0.00 deposit |
使用した分だけ後払いで支払いをしたい場合はここにチェックを入れます。 とりあえず$100のお試しだけしたい場合はチェックを入れてください。 |
支払額の選択 | 選択肢にない場合は「Other」を選択しボックスに金額を入力します。 ※上でチェックを入れた場合は選択・入力の必要はありません。 |
I Agree to the Terms of Service |
リンクされている規約に同意する場合はチェックを入れます。 |
Link Credit Card | 全ての入力・選択が終わったらクリックします。 |
これでVultrの登録は完了です。
次はWindows Serverの追加や設定方法を説明していきます。
Vultrコントロールパネルからサーバーを追加する
コントロールパネル内右上にある「Deploy +」をクリックします。
Deploy +をクリックすると下の画面が開くのでOSやリージョンなどを選択します。
項目 | 説明 |
Choose Type | タイプを選択しますが一番安いサーバーを使う場合は 「Cloud Compute - Shared CPU」を選択します。 |
Choose Location | サーバーの地域を選択します。 |
Choose Image | Windows Standardの2022,2019.2016から選択します。 |
Choose Plan | サーバープランを選択します。 一番安いプランを使いたい場合は「Regular Cloud Compute」から選んでください。 |
Additional Features | バックアップが必要なければ「Auto Backups」を外してください。 月額2ドル安くなります。 |
Server Settings | そのままでOKです。 |
Server Hostname & Label | ホスト名を変更したい場合は入力します。 分からなければそのままで大丈夫です。 |
Deploy Now | 全ての選択が終わったらクリックします。(課金が始まります) |
「Deploy Now」をクリックすると下の画面が開くので「Status」が「Installing」から「Running」になるまで待ちます。
「installing」から「Running」に変わったらCloud Instance欄のどこでも良いのでクリックします。(Runningに変わってからもサーバーにログインできるようになるまで数分掛かります)
クリックすると下の画面が開きますが、「IP Address」「Username」「Password」の3つをこれから使用する事を覚えておいて下さい。
Windows VPSへリモート接続を行なう
続いてWindowsServerへリモート接続します。
手順については下記ページに纏めましたのでご覧下さい。
海外VPSのWindows Serverを日本語・日本時間にする
国内のVPSサービスの場合は必要ありませんが、海外のVPSサービスの場合はWindows Serverが英語になっている為、日本語に変更しなければいけません。
その手順を下記ページに纏めましたのでこちらを参考に設定を行なってみて下さい。(Windows Serverのバージョンによって手順が異なります)
MetaTrader4/5のダウンロードとインストール方法・手順
海外FX会社毎のMT4/5のダウンロード方法やMetaTraderのログイン情報の調べ方などを説明しています。
海外FX会社によってMT4/5のダウンロード方法やMetaTraderのログイン情報の調べ方が異なりますので参考にして下さい。
VPSへの自動ログオン・MT4/5の自動起動設定
この部分はVPSで自動売買を稼働させる上で絶対に必要という訳ではありませんが、やっておいた方が良い設定になります。
予期せぬ場合にサーバーが再起動してしまった場合、サーバーは自動でログオンを行ないませんので、ユーザーが手動でリモート接続を行なってログオンを行なうか、この自動ログオン設定を行なうかしない限りMT4/5は動き出しません。
また、自動ログオン設定を行なっていてもMT4/5が起動しなければ自動売買は当然動きません。
このWindowsサーバーへのログオン→MT4/5の起動を全て自動で行う設定手順を下記ページに纏めていますので参考にして設定を行なってみて下さい。
Vultrのレイテンシー(遅延速度)
Vultrのレイテンシ(遅延速度)を計測しました。
計測にはLatencyEAを使用しています。(24時間稼働させた結果です)
※LatencyEAは実際に注文を出して遅延速度を計測するEAです。
Vultrは世界各地にサーバーがある為、本サイトで紹介している海外FX会社のメインサーバー所在地全てを網羅しています。
メインサーバーが東京にあるのはAXIORY、LandFX、TradersTrustの3社。
メインサーバーがロンドンにあるのはXMTrading、FBS、Tradeviewの3社。
メインサーバーがニューヨークにあるのはTitanFX、MyFXMarketsの2社。
メインサーバーがアムステルダムにあるのはHotForexの1社。
また、比較のためにMetaTrader画面右下のサーバーステータスに表示されているレイテンシ(PING値)の数値も載せておきます。
また、Vultrを使って何度か計測を行ないましたが、日によって遅延速度にばらつきがあるようなので参考程度にご覧ください。(掲載している数字の2~3倍の遅延が発生した日もありました)
計測条件
- Windows Server 2016
- サーバープランは1コア・メモリ2GBプラン
- 計測期間は24時間
- 同時稼働はロンドン4つ、東京3つ、ニューヨーク2つ、アムステルダム1つ
XMTrading(ロンドン)
計測方法 | 平均遅延速度 | 最小遅延速度 | 最大遅延速度 |
LatencyEA (24時間稼働) |
193 ms | 94 ms | 406 ms |
サーバー ステータス |
5.27 ms |
FBS(ロンドン)
計測方法 | 平均遅延速度 | 最小遅延速度 | 最大遅延速度 |
LatencyEA (24時間稼働) |
ms | ms | ms |
サーバー ステータス |
14.46 ms |
Tradeview(ロンドン)
計測方法 | 平均遅延速度 | 最小遅延速度 | 最大遅延速度 |
LatencyEA (24時間稼働) |
270 ms | 140 ms | 750 ms |
サーバー ステータス |
1.92 ms |
Land Prime(東京)
計測方法 | 平均遅延速度 | 最小遅延速度 | 最大遅延速度 |
LatencyEA (24時間稼働) |
348 ms | 296 ms | 594 ms |
サーバー ステータス |
225.53 ms |
AXIORY(東京)
計測方法 | 平均遅延速度 | 最小遅延速度 | 最大遅延速度 |
LatencyEA (24時間稼働) |
180 ms | 109 ms | 427 ms |
サーバー ステータス |
2.0 ms |
Traderstrust(東京)
計測方法 | 平均遅延速度 | 最小遅延速度 | 最大遅延速度 |
LatencyEA (24時間稼働) |
136 ms | 78 ms | 500 ms |
サーバー ステータス |
2.84 ms |
TitanFX(ニューヨーク)
計測方法 | 平均遅延速度 | 最小遅延速度 | 最大遅延速度 |
LatencyEA (24時間稼働) |
158 ms | 93 ms | 515ms |
サーバー ステータス |
7.07 ms |
MyFXMarkets(ニューヨーク)
計測方法 | 平均遅延速度 | 最小遅延速度 | 最大遅延速度 |
LatencyEA (24時間稼働) |
173 ms | 93 ms | 547 ms |
サーバー ステータス |
8.30 ms |
HotForex(アムステルダム)
計測方法 | 平均遅延速度 | 最小遅延速度 | 最大遅延速度 |
LatencyEA (24時間稼働) |
593 ms | 141 ms | 1484 ms |
サーバー ステータス |
1.74 ms |
Vultrまとめ
Vultrは海外のサーバー会社なので全て英語になっています。
英語というだけで敬遠してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、実際にコントロールパネルからサーバーを起動させてみると大して英語力は必要ない事が分かると思います。
既にお伝えしましたが、Vultrは$100のボーナスを受け取る事ができます。
また、課金が1時間単位になっているのでお試しで使ってみたい方、どのプランが最適か分からない方に取ってはとても使いやすいVPSサービスではないかと思います。
一点だけ注意事項があります。
Vultrは時間単位での課金にはなりますが、停止中も課金されます。
課金を止めるにはサーバーを削除しなければいけませんのでご注意下さい。
また、料金の端数分は切り上げになっていますのでサーバーを削除するタイミングに注意して下さい。
自動売買が可能なおススメの海外FX会社(業者)
当サイト内にてMT4/5が使えるおススメの海外FX会社のスペックや口座開設方法を細かく説明していますのでまだFX口座をお持ちでない方、他の海外FX会社の口座を開設したい方は是非参考にして頂きたいと思います。